2026.03.10
弁護士 冨田真平
交通事故で高次脳機能障害になられたAさんの事例~保険会社との交渉から死亡後の相続まで
*プライバシー配慮の点から実際の事例について抽象化して記載しております
1 突然の交通事故で高次脳機能障害になられたAさん。今まで家計の管理や役所の手続などはほとんどAさんがやっていたということで今後どうしたら良いか分からないとご家族がご相談に来られました。まずはAさんに治療に専念してもらい、また勤務中の事故ということで労災の申請もするようアドバイスをしました。
2 その後症状固定となり、後遺障害1級の認定もおりた段階で成年後見の申立をすることになり、ご家族が申立人となり、ご家族の希望で私が成年後見人となりました。
3 成年後見人となってまず最初の大きな仕事は今後のAさんやそのご家族の生活のために必要なお金の確保です。交通事故に関して、労災の手続を引き継いで年金や一時金の受給を行い、Aさんが加入していた人身傷害保険の請求、そして事故の相手方の保険会社との示談交渉などを行い、その結果それぞれからしっかりと保険金や賠償金を受け取ることができました。
その次の仕事は、病院の入院が続いているAさんの今後の生活をどうしていくかを決めることでした。Aさんやご家族との面談、病院の相談員さんとの面談などを行い、Aさんやご家族の意思を踏まえてご家族との面会がしやすくレクレーションや介護体制が整った施設で生活することとなりました。ということで、次は施設探し。施設を探して最終候補の施設にAさんとそのご家族と一緒に下見をするための手配も行い、その結果、その施設に入所することとなりました。
4 施設入所後、ご家族とも頻繁に面会でき穏やかに暮らされていたAさんですが、その後お亡くなりになられました。Aさんの死亡後は、ご家族と相談しながら施設や病院の費用、葬儀費用などの支払を行い、またご家族から相続の手続についてご依頼をいただき、預金の払い戻しの手続やご自宅の名義を変えたり様々な手続を行いました。
5 Aさんとそのご家族とは長いお付き合いになりましたが、最後にAさんのご家族にも感謝の言葉もいただき、弁護士としてAさんとそのご家族をサポートすることができて良かったと感じました。
