ことのはぐさ

2012.04.15 弁護士 渡辺和恵| 今、絵を描くことを楽しむ


 小さい時から絵を描くことが好きでした。どんな絵を描いていたのか思い出せないのですが、クレヨンの鮮やかな色を塗ることが嬉しかったのかもしれません。

 小学校に上がってからも絵を描いていました。時々校内に張り出されたり、コンクールで入選したりすることもあって、気分がよかったのかもしれません。

 中学校に上がって、当然のように絵画クラブに入りました。ある時「梁川さん(私の旧姓)の絵がコンクールで入選したよ」と言われて、その絵が手元に戻ってきた時に私が描いた絵の上に絵画の先生が手を入れたものであることを知り、子どもながらに耐え難い屈辱を覚えました。

 それでも高校に上がって、やはり絵画クラブに入りました。絵を好きなもの同士がダベリングしながら絵を描いているグループがあるかと思うと、美術大学への進学を目指す本当に上手なグループがありました。当然私は前者のグループでした。

 大学時代は今思うと不思議なくらいに絵を描きませんでした。大学近くの神戸港にアメリカのポラリス潜水艦が入港しだした時代で、デモをしたり、集会に参加したり忙しい日々だったからでしょう。

 その後、男の子どもの母になり、子どもたちに動物や車の絵を描いて楽しんだ時期がしばらく続きましたが、子どもが大きくなるにつれて、又弁護士業務の忙しさにかまけて絵を描くことが無くなりました。

 60歳を過ぎ、今までの無理がたたったためか大病を患いました。思いがけず仕事から2ヶ月ほど離れ休養することになりました。この少し前から時々絵を描く楽しみの時間を持つようになっていたことから、絵を描きたいという気持ちが湧き上がってきて今日に至っています。

 年のせいでしょうか、花の姿・田畑の営みの姿・山や川のたたずまい・子どもたちのたわむれる姿、何を見てもその生命力に心打たれます。これを私の手で絵に仕立て上げたいと意欲がわいてくれば忙しさの中でもいとわずこれに集中してしまいます。絵画のプロの義兄から“パステル”なる画材を紹介してもらったことが、絵を描く楽しみを倍加させています。鮮やかで、かつ、やさしい色のパステルなくして私を今絵を楽しむひと時に誘ってくれるものはありません。

 画文集も今年2月で6冊目になりました。画文集を一度見てみたいと思って下さる方があれば、きづがわ共同法律事務所にご一報下さい。


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