9月27日事務所の大会議室で、映画標的の島「風かたか」の上映会をしました。
平日の午後であるにもかかわらずたくさんの方が参加していただきました。
「風かたか」というのは沖縄で「風よけ」と言う意味で、この映画は、沖縄を標的にする軍事基地化の動きに対してこれを阻止する人々の闘いを描いています。沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島などの列島線では、米軍基地強化、自衛隊配置が進められています。中国の進出をこれらの島の線で食い止めるという「エアシー・バトル構想」をアメリカが持ち、その具体化としての軍事基地強化の動きがあります。そして、その是非を巡り、2015年、2016年という正に現在、標的の島で起こっている事態をドキュメンタリーとして描いています。全国から機動隊1000名が動員され、辺野古や高江に集まる住民をごぼう抜きにしていきます。宮古島の住民説明会では、「10年前から自衛隊が来てくれることを期待していた」という推進派の住民の声や、自衛隊の導入により環境の悪化や、戦争に巻き込まれることを心配する住民の声が、そのまま、知らされています。
その中で感じることは、現在、標的の島で進行している事態を余にも知らなかったということです。まずは、現在、標的の島で起こっていることを知ること。まず、これを見て、実態を知ることです。
(弁護士 横山精一)