ネットユーザーは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでいくつかの検索キーワードを入れ、目的のホームページに到着します。しかし、事業所の名前等を入力すると、画面上になぜか思いも寄らないキーワードも合わせて検索しませんかと、キーワードの候補を示してきくることがあり、その候補となるキーワードがネガティブなものである場合、事業そのものへの信頼を破壊されかねません。たとえば、店の名前を検索すると、「食中毒」「ブラック」「暴力団」といったキーワードが候補として示され、店の印象の悪化を招いてしまうことが考えられます。
そもそも、こうしたキーワードが上がってくるのは、検索エンジン会社が定期的に様々なサイトを巡回して機械的にキーワードを収集し、データベース化していっているからです。このため、こうしたネガティブキーワードが出てこない様にするためには、ネガティブキーワードを発信しているサイトを特定して一つ一つ削除要請をしていくという作業が必要になります。ネガティブな書き込みをしている発信者自身に削除要請できれば良いのですが、発信者の特定自体困難なことが多いですし、意図的に記載している場合には削除を要請しても応じてくれないということが考えられます。そこで、サイトそのものの運営会社やプロバイダーに削除要請する方法もあります。サイト管理会社やプロバイダーに所定の書式で削除要請をしても、削除要請に応じない場合には、仮処分を検討することもあります。
こうした作業をする以外に、サイトそのものの悪質情報を削除するわけではありませんが、Googleなどの検索エンジン会社にキーワードの削除要請をするという方法もあります。
検索エンジン会社の手続に従い、検索キーワードを削除して欲しい理由を記載し、削除する様に要請してみてはいかがでしょうか。掲載された情報によっては、必ずf削除に応じてくれるという訳ではありませんが、いくつかの方法を試してみる価値はあると思います。