ことのはぐさ

2010.02.22 弁護士 古本剛之 | 全国付添人経験交流集会に参加して


 2月13~14日の2日間、長野市で開催された「第20回全国付添人経験交流集会」に参加してきました。これは、子どもの権利に関わる活動をしている弁護士や研究者が日本全国から集まるシンポジウムです。今年は約300人が集い、少年事件などを中心に子どもの権利に関わる活動の経験交流が行われました。

 少年事件(未成年が起こした刑事事件)の付添人(大人の刑事事件の弁護人にあたる)活動についての講演では、「付添人は、子どもを指導するのではなく、子どもを支えるのだ」と聞かされました。何度も失敗を繰り返す(非行を行う)少年もいるが、その失敗の中に成長を見いだし、理解し、支えることが大切だとも言われました。
 少年事件については、近年「凶悪化している」「厳罰に処するべきだ」と言われる風潮がありますが、実際に少年事件で出会う少年たちは精神的に幼く、適切な養育を受けてこなかったなど、彼ら自身が被害者である面を有していることが多いです。「立ち直りたい。でも、どうすれば立ち直れるのか、分からない。」そう悩む少年を見ていると、放ってはおけない気持ちになります。「悪いことをしたのだから、処罰を受けて当然」などと突き放すのではなく、「どうやったら立ち直れるのか」を支援してやることこそが、子どもたちに対する大人としての役割ではないでしょうか。

 長野市は、さすがに大阪よりもずっと寒く、四方の山は雪をかぶっており、道路の脇にも雪が見られました。そんな寒い中ですが、信州そばは、ざるそばで食べるのが一番おいしかったです。そばの後は、そば湯で暖まりました。


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