今年も恒例企画「岩田弁護士と行く 法廷傍聴」を3月6日に実施しました。参加者は11名。常連の方もおられます。
裁判員裁判の実施予定は、大阪地方裁判所のホームページの「裁判員裁判開廷期日情報(大阪地方裁判所本庁)」で誰でも見ることができます。
http://www.courts.go.jp/osaka/saibanin/kaiteikijitsu/index.html
事前に調べたところ、当日は裁判員裁判の予定がなかったのですが、念のために裁判所の広報に問い合わせると、新件が1件予定されているとのことでした。性犯罪事件のためにホームページには掲載されなかったのではないかと思います。
2件の性犯罪の罪名でした。罪名からは恐ろし気な被告人を想像した参加者でしたが、法廷に現れたのはまだ幼さの残る20代の小柄な男性でした。最近は、被告人への腰縄が偏見を招くと、手錠がついたチョッキのようなものを着用して法廷に入室してきます。
行為態様の一部に争いのある事件で、当日は、検察、弁護の冒頭陳述と図面や写真、被害者調書の読み上げなどの証拠調べで終わりました。女性検察官が女性被害者の調書を読み上げるので、迫真性があります。医師の証人尋問や被告人質問は翌日以降の予定で見ることはできませんでした。
壇上にいる裁判員は、6名のうち5名が女性という構成でした。裁判員は、当日出頭した裁判員候補者30名程度から裁判所による抽選で決まるので、候補者に女性が多かったのかもしれません。
訴訟指揮をされる裁判官の言動などについて、休憩時間に私から解説を行うなどして裁判員制度や刑事裁判の仕組みを理解していただきました。