きづな

What’s ACP

名称

What’s ACP 多業種レンケイで支える人生会議

内容

第1部 講演「ACPと多業種レンケイ」

第2部 経験交流会「より良いACPをめざして」

主催

きづがわ共同法律事務所

共催

浪速区在宅医療介護連携相談室

訪問看護ステーションリハステージ

CareSTEP5LLC

開催報告

*****ご報告*****

2024年3月16日、「What’s ACP 多業種レンケイで支える人生会議」を開催いたしました。「ACP」という言葉は聞きなれない言葉ですが、「アドバンス・ケア・プランニング」のことであり、簡単にいうと、人生の終末期の医療・ケアについて、本人とその支援者らが継続的に話し合う取り組みです。今回の企画には、医療職・福祉職の方を中心に、専門職の32名の方々が参加されました。

企画は2部構成となっており、第1部では看護師の嶋田理穂さん(訪問看護ステーションリハステージ管理者・奈良学園大学大学院看護学研究科)、ケアマネージャーの五十川昌弘さん(浪速区在宅医療・介護連携相談支援室コーディネーター・CareSTEP5LLC代表・なにわケアプランセンターSTEP1管理者)、そして当事務所弁護士の青木さんを講師として、それぞれの立場から、ACPについて講演してもらいました。

嶋田さんの講演では、死のイメージがつきまといやすいACPについて、「最期について話し合うのではなく、人生について考えるもの」と前向きにとらえ直し、コミュニケーションツールとして活用することを、ご自身の経験談を踏まえ、お話していただきました。

五十川さんの講演では、これまで取り組まれてきたACP講演活動や、他業種・多業種でレンケイ(連携)することが、ご本人の意思決定支援にとって重要であることをお話していただきました。講演の最後には、ご自身のACPについても発表され、ACPが誰にでも共通するテーマであることを、和やかにお話していただきました。

青木さんからは、認知症などのために意思能力が不十分となってしまった方々のために、望ましい意思決定支援を行うには、様々な専門職によるチームでの支援が必要であるとのお話をしました。弁護士がホームロイヤーとしてできることには限界があり、医療職・福祉職の皆様と連携して、チームで継続して日常的な支援を図ることの重要性をお話しました。

また、第2部では、「より良いACPをめざして」というテーマで、参加者のみなさんでグループワークをしてもらいました。グループワークは、参加者皆さんが自分自身のACP、延命治療を希望するか否か、お墓についてはどうしたいか、生活で心配なことは何か、などについてシートに記入して、それについて意見交換をする内容でした。医療職・福祉職・法律職の皆さんによるグループでの意見交換がとても盛り上がりました。各グループからは、今の希望と死期が迫っての希望とは、おそらく違うだろう、ACPは変化するかもしれないと考えて取り組む必要があるという意見や、家族の負担になりたくないけど、家族に任せてしまうと、かえって家族の負担になってしまうかもしれない、といった意見がありました。皆様と意見交換をすることで沢山の発見があり、とても充実したグループワークとなりました。

参加された専門職の皆様からは、他職種の方々のお話を聞けて参考になりましたという声や、知識の幅が広がった、ACPを実際に現場で活用していきたい、といった声をいただいております。参加した弁護士も、他職種の皆様からたくさん学ばせていただきました。皆様と連携して、チームでACPを実践していきたいと思います。

今回の企画を通じて、皆様と交流し、連携を深めることができました。きづがわ共同法律事務所では、今後も、専門職との連携を深める企画を行っていきたいと考えています。

 


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