きづがわ友の会

友の会活動報告

2016年掲載分

きづがわ塾 課外授業 岩田研二郎弁護士と行く!法廷傍聴

 平成28年3月6日、毎年恒例で企画しております裁判員裁判の法廷傍聴を行いました。今回は12名のご参加をいただき、殺人罪で起訴された老夫婦の裁判員裁判を傍聴しました。

 

[裁判員裁判の調べ方]
 当日午前9時に私と冨田真平弁護士で、大阪地方裁判所の正面玄関に置いてある刑事開廷表で、当日の裁判員裁判を調べたところ、5件開催予定であることがわかりました。被告人の名前でウェブ検索すると、事件発生時の新聞報道ニュースが分かり、事件の概要がわかりました。そのうちの1件を、正午すぎに集合された参加者とともに傍聴しました。

 

[事件の内容と審理]
 事件の内容は、統合失調症の精神病の42歳の娘を面倒みていた70歳の母親が苦労しているのを見かねて、80歳の父親がシャツで首を絞めて殺害したというものでした。午後の審理は、母親と父親の被告人質問でした。手錠腰縄で入廷する老夫婦の姿を見て、参加者の顔に緊張が走りました。
 被告人質問では、20年以上、娘さんの症状が悪化するたびに入院、退院とその対応に苦労してきた老夫婦の姿、入院しても3ヶ月で退院させられ、薬を飲まなくなってまた症状が悪化する娘さんの世話に疲れていた様子、しかし、老夫婦がお互いに信頼しあって協力してきた様子、薬を飲まず親に反抗する娘さんに対応できず、社会に援助を求めることにも限界を感じ次第に老夫婦が最後の手段に追い詰められていく様子が伝わってきました。
 80歳の父親が、「私が手を下したので罰は私がすべて受けますので、妻には温情ある判決にしてください」「妻と私は、命を奪った娘に謝りながら、その冥福を祈って生きていきます」と裁判員に訴える場面もあり、傍聴していた参加者のみなさんも涙ぐんでおられました。

 

[参加者のみなさんの感想]
 途中、40分の休憩があったので、その間に、本館1階で、裁判員裁判の仕組みを解説するとともに、質問と感想を出し合いました。
 「このような事件はどんな家族にも起こることで可哀想だった」という感想もでました。私からは、「そうはいっても人一人の命を奪ったことの重みは刑事裁判において大きいものなので、裁判員のみなさんも同じように評議で悩まれると思います」と回答しました。
 生まれてはじめて法廷を傍聴した方が多く、「いろいろ人生を考えさせられました」との感想が寄せられました。
  なお、この事件は老夫婦とも執行猶予付の判決となったようで、市民感覚を重視した裁判員裁判ならではの事件であったように思います。


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