ことのはぐさ

2022.08.08 弁護士 古本剛之|エンディングノートの日


 8月8日は、エンディングノートの日だそうです。
 エンディングノートは、書かれているでしょうか。人生の最後なんて、まだ考えたくもないと思われるでしょうか。何を書いていいかわからない方もおられるでしょうか。エンディングノートに書く内容には、決まりはありません。これまでの人生を振り返り、これからの人生を見つめるために、今の財産状況や自身の希望などを整理しておくために書いてみてはいかがでしょうか。

 

 認知症になった際、どのような介護を受けたいかといった希望や、病気などでいよいよという時に延命措置を受けたいかどうかといった希望は、そうなった時には意思表示ができないこともよくあります。家族も、事前に伝えられていなければ、どうしていいか迷うことになるでしょう。

 もしものことがあった時については、相続手続などについて、家族が知りたい情報を書いておくことで、ご自身の意思や必要な情報をきちんと伝達することができます。
 たとえば、預貯金や不動産、加入している保険などの情報などがあると、いざという時に、家族が必要な手続きをスムーズに進めることができます。これがない場合、家族は家中をひっくり返して資料を探すことから始めなければならないこともよくあります。
 葬儀や供養など亡くなった後のことについても、宗教・宗派、希望するお葬式のかたち、友人関係などが記されていれば、ご自身の意思を尊重してもらうことができますし、家族にとっても手続きを進める上での悩みが解消されます。
 ペットを飼っておられる方は、誰に託したいか、いつもの餌や習慣、気を付けることなどを伝えることもできます。

 

 ただ、エンディングノートには法的効力がないため、財産を誰に相続させたいかといった内容については、遺言書の作成をご検討下さい。

 

 エンディングノートは、市販のものもありますし、自治体などで無料で配布されているものもあります。まずは手に入れて、眺めるところから始めてみてはいかがでしょうか。


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