ことのはぐさ

2000.08.10 弁護士 青木佳史|攻略本は詐欺商法の可能性があります


 「必ず当たる」といったうたい文句でパチンコ攻略本を売る詐欺商法があります。

 

 雑誌にパチンコで勝つための攻略本というのを売っており、添付の申込書を書いて送る。攻略本はランクが分かれていて、最初に買ったのでは役に立たなかったので電話したらもっとお金を出せばより確実に勝てる方法を伝授する本を入手できると言われ買い足していく。しかし、実際には、全く勝てることはなく、販売業者とも連絡が取れなくなっていく。

 

 そもそも、パチンコはギャンブルであって必ず勝てる方法などありません。こうした勧誘は断定的な判断の提供であり、消費者契約法に基づく取消や詐欺・錯誤に基づく取消などが考えられます。事案によっては、クーリング・オフもできる余地があります。

 ただ、こうした業者は、通常、短期間で連絡が取れなくなることが多いので、振り込め詐欺等救済法による口座凍結も検討されるべきですし、雑誌の広告の在り方から広告業者等に対して責任を追及することができる可能性もあります。

 ちなみに最高裁は、「広告内容の真実性に疑念を抱くべき特別の事情があって、読者らに不測の損害を及ぼすことを予見し、又は予見し得た場合」に真実性の調査義務を負うことを認めており、パチンコ攻略法について広告業者の調査義務違反を認めた裁判例もあります。

 まずは、パチンコなどのギャンブルに「必ず勝つ」などという方法がないことを肝に銘じ、このような勧誘にはのらないことが肝要ですが、もし、被害に遭ってしまった場合には、どのような救済策がありえるか、弁護士にご相談ください。


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