ことのはぐさ

2011.02.01 弁護士 峯田和子 | ある女弁護士の悩み


  弁護士バッチというものがある。ヒマワリをかたどった金色のバッチ。真ん中にシルバーの天秤が刻印されている。使う内にメッキがはげるので、実務経験の長い人は淀んだ錫色をしていることが多い。だから、金ぴかのバッチは、新品のランドセルをしょった一年生のようで付ける身には気恥ずかしさがある。ところが、私のバッチはいつになってもピッカピカ。なぜか。

  弁護士を目指した者にはあこがれのバッチだが、こいつが女性には使いにくいのだ。
  男性のバッチは裏にネジがついているのでスーツの襟にあるボタンホールに差し込み、裏からナットのようなもので締めて付ける。まず落ちることはない。また、スーツの襟はとてもしっかりした芯が入っているので、バッチの重みで襟がひっくり返るようなこともない。
  ところが、女性のスーツの襟にはボタンホールなど無い。このため、女弁護士はバッチの裏を安全ピンが付いた形に改造できる(昔は改造費が有料だったらしい)。けれど、このピンがいかにも貧弱。更にバッチは重く、鞄を肩にかけた拍子にいとも簡単に外れてしまったり、スーツを破ったり。ピンバッチ型に改造することもできるようになったけれど、安心感からはまだ遠い。

  登録番号も刻印されるこのバッチ。無くしてしまえば、大変だ。ひやりとすることを何度も経験する内、皆何時の日かしまい込む。何とかならないものかしら。


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